はじめに
本記事は、「転職ジャーナリスト」今生大輝が歴史上の偉人たちに“仕事とは何か”を問いかけるフィクションインタビュー企画「偉人に聞く!仕事の哲学」シリーズの一編です。
今回のゲストは、幕末の風雲児・坂本龍馬。藩という枠を飛び越え、薩長同盟の仲介や海援隊の設立など、日本の未来を切り拓こうと奔走した彼に、「仕事とは何か?」を聞いてみました。
剣ではなく言葉と志で時代を動かした男が語る“働く意味”とは?
転職・キャリアに悩む現代人にも通じる、坂本龍馬の生き様に迫ります。
インタビュー対象:坂本龍馬
インタビュー内容:
今生大輝(以下、今生):
どうも、転職ジャーナリストの今生大輝です。
本日は、大変貴重なお時間をいただきまして、坂本龍馬さんにお話を伺います。
さっそくですが、龍馬さん。あなたにとっての「仕事」とは、一体どのようなものだったのでしょうか?
ざっくばらんに、お聞かせいただけますか?
坂本龍馬:
おう、大輝くん、よう来てくれた。わしの仕事か? うーん、まぁ一言で言うたら、「時代を動かす」ことかのう。幕府が揺れとるこの時代に、なんとかして新しい国を作らにゃいかんと思うて動いとるんじゃ。
今生:
「時代を動かす」ってスケールがすごいですね…。具体的にはどんなことをしてたんですか?
坂本龍馬:
まずは土佐藩を脱藩して、自由な立場で動けるようにした。それから長州と薩摩を仲直りさせて「薩長同盟」を結ばせたんじゃ。これはなかなか骨の折れる仕事やったけど、日本の未来を考えたら避けては通れんかった。
今生:
それって政治家みたいなことも、外交官みたいなこともしてたってことですか?
坂本龍馬:
まぁ、そんな感じじゃな。政治家っちゅうても、わしはどこの藩の役人でもないし、肩書きなんぞにこだわっとらん。要は、人と人をつなぐ役目や。時に剣を置いて、言葉で世を動かす。そういう働き方があってもええと思うたんよ。
今生:
海援隊という組織も作られてましたよね? あれはどういう仕事だったんですか?
坂本龍馬:
ああ、「亀山社中」が元でな。あれは日本初の商社みたいなもんじゃ。貿易や航海、情報収集までやってのう。物資を動かして、志を持った仲間と一緒に世の中を回していった。今で言うと、スタートアップ企業みたいなもんかもしれんのう。
今生:
めちゃくちゃ現代的ですね…。武士なのにビジネスもやるって、周りからの反応はどうでした?
坂本龍馬:
そりゃもう、「変わり者じゃ」とよう言われたもんよ。でもな、時代を変えようとしたら、常識に縛られとってはあかん。武士やから刀を振る、それだけやのうて、新しい道具を使ってでも国を良うしていく。そういう覚悟で仕事しとったんじゃ。
今生:
最後に、大輝としてもすごく気になるんですが、龍馬さんにとって「仕事」って、どんな意味を持ってましたか?
坂本龍馬:
うーん…わしにとって仕事っちゅうんは、「志をかたちにすること」やと思う。金のためでも、名誉のためでもない。自分の信じる未来を、自分の手で動かしていく。それがわしにとっての「仕事」やった。時代のうねりの中で、少しでも前に進めたら、それで本望じゃ。
今生:
ありがとうございました。坂本龍馬さんの“仕事観”、めちゃくちゃ刺激になりました。またぜひ、ゆっくり語りたいです。
■ 坂本龍馬 プロフィール
坂本龍馬(さかもと りょうま)|1836年〜1867年
幕末の志士。土佐藩(現在の高知県)出身。身分制度の厳しい時代にあって、郷士という下級武士の立場から脱藩し、藩や幕府にとらわれない自由な立場で活動した。
薩摩藩と長州藩の同盟(薩長同盟)を仲介し、倒幕への流れを加速させた立役者のひとり。また、日本初の商社とも言われる「亀山社中(のちの海援隊)」を設立し、貿易や海運事業にも取り組んだ。
政治・経済・思想の枠を超えて動いた“時代の橋渡し役”として、今なお多くの人に影響を与え続けている。享年31歳。


